数字

日時計は日射しがないと機能しませんが、外に出たらなんとなく何時くらいかはわかるものです

今朝、朝の情報番組は「40℃に迫る猛烈な暑さの一日。できれば外出を控えて!」と言っていた。それを聞いてウォーキング通勤どうしようかと躊躇したが、リビングの窓からは意外に涼やかな風が入ってくる。湿度はそれほど高くない気がした。

歩き出してみると、やはり風が乾いていて気持ち良い。3日くらい前の方が気温は低かったが、数分で汗だく。滝汗過ぎて道中ちょっと危険を感じたくらいである。

40℃だからといって、一概にあぶないわけではない。風の有無、風向き、湿度、さまざまなバランスによって体感は変わるではないか。35℃いかなくても無風、高湿度なら耐えきれない。そんな日も珍しくない。

数字を目安にするのはもちろんアリだが、数字を信じ過ぎることはよくないこと。ゴルフクラブも、ロフト12°と書いてあれば「上がる」わけではない。打ってみてボールが上がらないならロフト15°を試すべきだろう。15°で厳しければ18°、21°も視野にいれたい。上がる12°もあるし、上がらない18°だってある。硬度Sが硬く、Rが軟らかいわけでもない。自分にとって硬いRもあるし、ブニャブニャだと思うSもある。数字や記号ではなく、自分がどう感じたか。そこがすべてだろう。

世の中はとにかくわかりやすさを優先する。そのために「数字」を押し出してくる。数字のパンチ力に流されてしまうか、数字は参考にしつつ最後は自分の感覚で決めることができるか。そこらへんが数字が溢れる現代で、自分らしく暮らしていけるポイントであるような気がした。

「40℃に迫る猛烈な暑さの一日。できれば外出を控えて!」

そんなアナウンスを聞いて涼しい部屋にこもっていたり、車で出かけてしまっていたら、自分のセンサーが錆び付いてしまうところだ。出かけた結果、「さすがに40℃はキツイ」と思うかもしれないが、キツイと思ったら何℃であろうが退避すればいい。「感覚」は数値化しにくいが、磨いておくととても役に立つ。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在