自然なラフは存在しない。

短く刈り込まれたラフよりも放置されたラフのほうが芝密度は低い。いろんなラフが経験できるのも夏ゴルフの醍醐味だ。

芝が伸びているラフの球を打つのは難しい。ハザードではないけれど、ハザードより難しいラフはかなりの確率で存在する。そんなラフが存在することが妥当なのかフェアなのか判断は難しい。ロストボールをさせたい訳ではないけれど手入れが追いつかないことが夏になると多くなる。
キチンと刈り込まれたラフ、というのも考えてみれば不思議なものだが、難易度調整を意識してあえて短く刈り込んでいるコースもある。簡単に打てそうだけど短いラフは芝密度が高い。フェイスがボールをとらえるまでの抵抗はかなりある。欲張らずにラフからの脱出を優先するのが賢明な選択だ。

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー