片付けられない理由。

上/スポルディング トップフライト・マグナドライバー 下/コーシン ベスタードライバー 中/ペルツパター1st ※トップフライトはルール適合です。

ルールは都合により変わるものだ。

2019年1月1日からゴルフのルールが大改訂された。これに伴ってPGAツアーで誰々がピンを抜かずにパッティングした! 膝の高さからのドロップは結構きつい!とかいろいろな記事、投稿がSNS上を駆け巡っている。

世界統一のゼネラルルールがあり、それを各ゴルフ場、各コンペ、各コミュニティ、あるいは個人として、どの程度遵守しプレーするかを決めて楽しむのがゴルフの本質。ルールを知った上で、自由にローカルルールや特別競技規則を設定できるのがいいところだと思う。

競技に出ないからルールなんて関係ない!などといわず、「ゼネラルルールでは認められていませんが、私たちのコンペではOKとします」と決めれば、何も問題はないのである。

最初は写真下のようにフェース部が短く、後部が長かったペルツパター。ルール上、伝統と慣習にそぐわないとされ、フェースが長く、後部が短い2代目(写真上)に改修を余儀なくされた。でも、結局2代目も違反となる。

年末に事務所の片付けをしていると、ペルツパターやコーシンベスターなど、伝統と慣習に反するとしてルール不適合とされた過去の意欲作が目に付いた。これがダメで今の真ん中に大穴が空いたようなネオマレットはOKだというのだから、ルールの解釈もかなり曖昧だ。

憧れを抱いて苦労して手に入れた昔のマッスルバックアイアンも、溝が新ルールに沿っていないからゼネラルルール適用の競技では使用不可だ。このアイアンの溝が新溝に比べてなんの優位性があるのか? と改めて首を傾げてしまった。

ルールはその都度、都合よく変わる。

そのたびに自分の胸に問いかける。“おまえはどうルールと向き合うんだい?“と。

憧れのアイアンを使い続けたいならば、堂々と使えばよい。その代わり、新ルール不適合なのだからニアピンも、順位賞も辞退するんだよ。問いかけの結果、私のココロはそういう判断をした。

そんなことだから、昔のクラブを捨てられない。片付かない。(汗)

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在