今はスニーカーのようなゴルフシューズが主流になっているが、私がゴルフを始めた頃はまだ金属鋲の時代だった。
ゴルフに不慣れ。緊張しながら受付を済ませ、ロッカーで靴を履き替える。そうするとなんだか自分が「ゴルファー」になった気がした。金属鋲のスパイクで硬い床の上を歩くとカリッ、カリッと鳴り、靴の上底感と緊張が相まって地に足がついていない。そんな気がした。
でも、ゴルフスパイクに履き替えることで、日常から離れ、特別なゴルフの世界の一員になれた気がしたのだ。
フットジョイが今年100周年を迎えるというニュースを見て、確かにゴルフスパイクは自分にとっては「スイッチ」の役割を果たしていたことを思い出した。プレーから帰った夜に、今日の失敗を思い出しながらお手入れキットで靴を磨く。それも含めてゴルフだったことを思い出した。
最近はニット素材のシューズも、スニーカータイプも違和感なく履いているけれど、心の奥底では、自分を特別な世界に連れていってくれるクラシカルデザインのゴルフスパイクに今でも憧れを持っている。そして、どんなタイプであろうともベースカラーは、白でなければならない。
こだわっているのは、アドレスした時に見える、白いボールと白いゴルフスパイクの「景色」。それが私のゴルフ原風景である。申し訳ないが色付きボールや黒いシューズではまったくテンションが上がってこないのだ。
だからこそ?
フットジョイのDRYJOYS PREMIERE Seriesは目の毒である。とにかく出るモデル、出るモデルがかっこよくて仕方ない。とくに今年出た「DRYJOYS PREMIERE Wilcox by TODD SNYDER」のかっこよさは尋常じゃない。
実物みたら、ホントにやばい。完全にゴルフの「スイッチ」になる特別なヤツだ。半端ない。