Monday Evening

MASTERSで日本選手が初めて勝った日の夕暮れ。ショートコースで少しパッティングをした。風はやわらかく、ひどく心地よかった。

青空があって、芝があって、松がそびえ、ツツジが鮮やかに咲き誇る。世界の舞台と同じコントラストがすぐそばにある。遥かなるオーガスタと同じタイミングに、ピタリ照準を合わせてくる自然のサイクルに感謝したいと思った。

MASTERSを観て、タイガー・ウッズの偉大さをあらためて想った。パトロン達がMASTERSに欠かせない演出家なのだということも、秋開催のMASTERS 2020に続き思い知った気がする。

オーガスタをスピンコントロールで攻略するウッズ。曲げ、戻し、カップにボールをねじ込んでいく。スーパーショット、スーパーリカバリーとともに放出されるパトロンの熱。寝落ちしている暇はなかった……

あまり意識はしていないけれど、私はたぶん“タイガー・ロス”の只中にある。居ないからこそ強まっていく存在感。

改めてウッズ氏の平癒を願った、月曜のかたわれ時だ。

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在