木の片われ

線香のたなびきを写す割板

何を安心の拠り所にするかは人による。私の場合はそれが木材であるのは間違いなく、しかもその出自が明確なほど尊いものに感じられる。

持ち歩いている木のたまご、木のたばこ。心惹かれる場所にて大きく育った木で作ったものは格別だ。剪定された枝をいただき加工をして持ち歩く。その木の本体は今も彼の地でどっしり根を下ろしている。そうであるのが理想だ。

縁あって手に入れた杉の割板は、さらに特別感がある。写真でみると鬱蒼とした杉林に吸い込まれそうになる。

この木が育った森の姿に見えた。縁ある木の片われ。大切にしたい。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在