何を安心の拠り所にするかは人による。私の場合はそれが木材であるのは間違いなく、しかもその出自が明確なほど尊いものに感じられる。
持ち歩いている木のたまご、木のたばこ。心惹かれる場所にて大きく育った木で作ったものは格別だ。剪定された枝をいただき加工をして持ち歩く。その木の本体は今も彼の地でどっしり根を下ろしている。そうであるのが理想だ。
縁あって手に入れた杉の割板は、さらに特別感がある。写真でみると鬱蒼とした杉林に吸い込まれそうになる。
この木が育った森の姿に見えた。縁ある木の片われ。大切にしたい。