童心に帰る

ここからあそこのグリーンまで。レイアウト関係なくホールをまたぎプレイする。ホールの勝者が次のルートを決める権利を持つ。そういう究極の遊び方も出来なくはない。

かくれんぼ、鬼ごっこ、缶蹴り、ビー玉、いまどき流行らない遊びは本質的なゴルフにどこか似ているような気がしている。お互いの力量を見極めて真剣勝負するマッチプレイのようなところがシンプルなゲームにはある。小さい子を混ぜて遊ぶとき、鬼にならない適当な暗黙のルールができてくる。ゴルフでいうところのハンディキャップにも似ているが、楽しく遊べる仲間を増やすときには自然とそうした配慮が生まれてくる。

まだボールが見えるから、あと1ホール行こう。なんていいながら結局は、月を見ながら歩いて帰ったことも少なくない。そんなゴルフができる環境は多くないけれど、努力すれば作れなくはないはずだ。求めるも求めないも、本人次第のことである。

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー