微かな光

古民家は仄暗い。陰影が濃いともいえる。

明るさはお天気次第。部屋にいながら天気を知ることができるともいえる。

自然光とともに暮らしていれば、たぶん過不足ないはず。

暗くなれば、今日も終いにすんべぇ。あした明るくなる少し前に起きればいいか。である。

ひとたび人工的な明るさに馴染んでしまったなら、古民家の冬は真っ暗に感じるかもしれない。

わずかな光に、温かみを感じたい。

常に明るいことに慣れてしまうことが、幸せなのか。

便利とは? について考えることが増えた。なんとなく考えること自体が楽しかったりする。

月明かり。蝋燭のゆらぎ。いろりのタネ火。微かな光に安らぎを覚える人も案外多いだろう。

今に「足す」のではなく、今から「引いていく」ことで手に入る大事なもの。

足りてないくらいを狙う。

足りているからこそ浮かぶ、贅沢な考えだ。都会的なギリギリ発想のようにも感じる。

でも、自分で上限を決めなければギリギリは狙えない。このへんでいいか。それを自分で決めることが、最も先決で大事なことなのではないか。最近そう思う。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在