耕す人。2

イリー・リーヴス・キャロウェイ氏(左)とリチャード C ヘルムステッター氏(右)

1990年〜2000年までの間、ゴルフクラブの新しいフィールドを耕したキャロウェイゴルフの創始者Ely Callaway氏とクラブ開発の責任者でありゴルフ界のエジソンとまで言われた、Richard Helmstetter氏たちが耕した広さ、畑の質は群を抜いていました。

ゴルフクラブの開発に科学と物理を持ち込み、その新しい畑からどれだけ多くのものが育ち、多くのゴルファーに恩恵を与えただけでなく、競合他社にも影響を与え、その後その畑は新たな時代を築きあげました。

先日訪れた新しくなった「ERC パフォーマンスセンター」の入り口壁面に、二人の写真が大きくプリントされていました。

初代のテストセンターは1994年9月にオープンしたのですが、そのコンセプトは「ゴルフ場で起こりうる、すべてのことがテストできる」というもので、開発担当からすれば理想的な施設でした。

このテストセンターの名前をEly Callawayは、「Richard C Helmstetterテストセンター」と名付けヘルムステッター氏の功績を施設の名前に残し、後世にも伝えたかったのです。

しかし、その意図を理解しない外部から来た社長が現在の名前に変更したのです。

3代目となるテストセンターは、昨年後半に再びリニューアルされHelmstetter氏の肖像が復帰したことは、彼の果たした功績が再認識された、ということなのです。

最近のキャロウェイゴルフの製品は、再びらしさを取り戻したと思いませんか?

EPICやROGUE、そして今回発売されるEPIC FlashやOdysseyのSTOKE LABは新しいリーダーのもとで荒廃しかけた畑に手をかけ、再び最先端技術畑に開墾したからです。

畑は誰かが常に耕し続けないと全く違う畑になってしまうか、荒廃してしまいます。

Helmstetter氏は「キャロウェイゴルフが成功できたのは、絶えず開発の努力を続けてきたからで、世界のどこかで良いものを作ろうと努力を重ね、畑を耕している人は必ず存在する。我々がそうだったからね。そのようなところに抜かれないためにも一歩たりとも開発のスピードを緩めないことだ」とよく話していました。

最近の製品を見れば、良い後継が育っている証ですね。

この記事を書いた人

松尾俊介

松尾俊介

Cultivator/ Shunsuke Matsuo
キャロウェイゴルフで20年、卒業して4年。今はフリーランスとして活動していますがそのメインテーマは「日本のゴルフを面白くする」です。
長年ゴルフと向き合ってきた中で、最近感じてきたことですが「ゴルフは言語と同じで便利なコミュニケーションツールのひとつ、そう「人と人を結びつける、理解し合う優れた道具」だと強く思うようになりました。
そのような視点で振り返ると、いろいろな人とゴルフをするたびにその道具の恩恵を受けながらここまできたんだなと感じるようになりました。
であれば、皆さんより少しだけより多くの時間と経験を積み重ねた分だけ、感じたこと、考えたこともあり、それらをまとめながら、日本のゴルフをもっと面白くして、ゴルフの楽しさを伝えたいな、次世代の人のために。
自身の終活の一つとして…