
冬場のキャッチボールは、捕球時に指の骨の芯まで響くように衝撃が来ることがある。
ほぼグリスが乾いてしまったデッドストックグラブなんかだと余計に。私の場合は人差し指の付け根あたりに青たんができる。昔からウェブで捕ろうと思っても取れないのだ。
そこでキャッチャーミットを導入した。いつもの内野用と比べると格段に痛くない。最初からキャッチボールはこれで良かったんじゃないかと思うほどだ。
でも、このミットを買ったのには別の理由がある。それは、このミットにはウェブ部があるようでいてなかったからだ。
通常のミットやグラブには親指と人差し指の間にウェブと呼ばれる独立したパーツがある。ここが網目になっていたり、クロスになっていたり、さまざまなデザインになっていることでミットやグラブに個性が出るのである。
しかし、このBENのミットは補球面からウェブまでが一枚の革で作られている。補球面とウェブが一体なのはたぶん相当クラシックなデザインだ。しかしこれによって、いかにもレザーっぽいやわらかい起伏が生まれている。私のレーダーはここに反応したw。
たくさんグラブを持っているが、野球をやるためではないし、主目的のキャッチボールだって相手がいないとできないから、たまにしかやっていない。そのためならば一個あれば十分である。それでも色々欲しくなってしまうのは、メンテナンスしたり、型付けしたりすることで、唯一無二の道具になっていくのが楽しいから。木の製品もレザー用品も陶器も。使っていくうちに表情が変わっていくから好きなのだ。仕方なくヴィンテージを買うこともあるけど、本当は自分が初オーナーで未使用から育て始めたい。だからデッドストックを見つけると、つい買ってしまうのだ。
キャッチャーミットは初めて手にしたが、補強がしっかりしているのでなかなか深めのボールポケットを作るのが大変そうだ。でも、楽しくてなんだかんだ毎日触っている。ここから長いお付き合いが始まる。
