ゴルフの持続可能性

ゴルフは素晴らしいゲームである。殆どのゴルファーはそう思うだろうが、非ゴルファーが世界の95%を超えている。SDGsだとかカーボンニュートラルとか現代なりの課題があるなかで、非ゴルファーにゴルフコースの存在価値を理解してもらうために何が必要だろうか。

ゴルフコースのデザインも品質も、ゴルファーの理想をかなえることだけを意識していたら破綻する時代になっている。場外の住宅にまでゴルフボールを飛ばさないように配慮してくれれば良いのだが、我儘し放題のゴルファーは好き勝手にボールを飛ばす。速いだ遅いだとグリーンの品質をあれこれいうが、そのグリーンの整備をしてくれる人への感謝の念はない。そんなゴルファーの為に心から楽しんでもらおうと本気で考える人は減り、現場には閑古鳥が鳴いている。

いくらボールが飛ぼうがどうしようが、コースを整備する人がいなければ荒れ果ててしまう。ここ数年で一割程減少しているゴルフコースが少しでも存命できるよう業界あげて知恵を絞っているが追いつく雰囲気はない。ゴルファーが賢く遊べるようにならない限りゴルフは滅びゆく、そう思う。

 

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー