
鳥のたまごのような楕円形をしたゴルフボールが飾ってありました。これは浜野ゴルフクラブ(千葉県)の開場時(1984年12月22日)、始球式セレモニーにて使用されたボールの一つです。つまり41年間、コンペルームのケースの中で時を過ごしてきたわけです。
当時のゴルフボールは糸巻き構造で、おそらくこのボールはリキッドセンターでしょう。経年劣化で芯が破裂してしまい、糸ゴムも切れこのようなたまご型となってしまったのだと思います。ゴルフボールはソリッド構造になった今でも「消費期限」「賞味(性能保証)期限」があるものですが、天然ゴムや液体コアを用いた90年代までの糸巻きボールは、劣化スピードも著しく。仮に今デッドストックを見つけたとしても、まともに飛んではくれないでしょう。性能の一貫性を担保するという意味でも、ゴルフボールは早晩ソリッドになっただろうな、と歪んだボールを見てしばし感慨に耽っておりました。

この日、ちょうどブリヂストンスポーツのTOUR Bシリーズ(NEW TOUR B X/TOUR B XS)のメディアイベントで浜野GCを訪れたのです。そこで偶然にも41年前のゴルフボールと出会い、最新ボールの精密さとか一貫性にものすごく大きな進化とありがたさを感じた次第です。
ゴルフクラブにばかり注目が集まりやすいですが、飛んでいくのはいつの時代もボールなのです。プレーヤーのナイススイングに報いるためにも、ゴルフボールは精度高く作られていなければならない。精密製造に長けたソリッドボールのパイオニアであるブリヂストンスポーツでさえ、今でもさらに精密にボールを製造する技術、一貫した弾道を極めるための研究努力を毎日続けているというのですから。ゴルフボール開発はそれだけ難しく、簡単に新規参入できる分野ではないわけです。
精密さこそゴルフボールに求められる最も大切なパフォーマンスなのです。決して「当たり前」ではないことを、我々ゴルファーは知っておくべきでしょう。
