多様性という概念が取沙汰される時代になってはいるが、たんなる言葉遊びとしないために何が必要か考えてみよう。
色や形の違いを認識することも大切であるし、花が咲いているだとか、元気だとか枯れかかっているだとか、虫に食われているだとか、例えば上の画像ひとつとってもたくさんあるだろう。
人間が食べられるものは野菜として育てられ流通し世界中に広まることもあるし、なにかの特効があればハーブや薬草として貴重なものとされる。美しい花が咲けば観賞用に育てられ、なかには品種改良されていくものもある。いずれも人為的な思考で操作をしているのだが、蓼食う虫も好き好きではないけれど、植物は人間の為だけに生えている訳じゃない。
誰の餌にもならないものでも雨よけであったり住処であったりになることもある。ただ生えて枯れているように見える植物も土壌や空気の浄化作用に寄与していたりする。枯れて分解されていく過程で微生物の餌になることもある。
全ては繋がっていることを忘れてはいけないし、時々はそういうことを想像してみることが大切だと思う。人間だけで自然が成り立ち地球が営まれている訳じゃない。