inclusion

多様性という概念が取沙汰される時代になってはいるが、たんなる言葉遊びとしないために何が必要か考えてみよう。

色や形の違いを認識することも大切であるし、花が咲いているだとか、元気だとか枯れかかっているだとか、虫に食われているだとか、例えば上の画像ひとつとってもたくさんあるだろう。

人間が食べられるものは野菜として育てられ流通し世界中に広まることもあるし、なにかの特効があればハーブや薬草として貴重なものとされる。美しい花が咲けば観賞用に育てられ、なかには品種改良されていくものもある。いずれも人為的な思考で操作をしているのだが、蓼食う虫も好き好きではないけれど、植物は人間の為だけに生えている訳じゃない。

誰の餌にもならないものでも雨よけであったり住処であったりになることもある。ただ生えて枯れているように見える植物も土壌や空気の浄化作用に寄与していたりする。枯れて分解されていく過程で微生物の餌になることもある。

全ては繋がっていることを忘れてはいけないし、時々はそういうことを想像してみることが大切だと思う。人間だけで自然が成り立ち地球が営まれている訳じゃない。

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー