
昨日の投稿「プリドーンはなぜいいのか?」についてもう少しはっきりと書いておきましょう。

ゴルファーの感覚では、このアドレスビューだと「小さい!」と感じるでしょう。それは当然です、通常のパターのようにフェース面がトゥヒールに広がっていないからです。こんな狭い範囲でボールをヒットできるかしら?と不安に襲われるのです。

ではこの写真はどうでしょうか? フェース面がボールの外周をフルカバーしています。注目してもらいたいのは横幅ではなく、フェースの「高さ」なのです。ここで最初の写真を改めて出します。

通常のパターはだいたいフェースの高さがボールよりも低い、平べったい形状です。プリドーンは真円フェースですから通常よりも超ディープフェースということができるのです。つまりフェースの高さが「最大級」ということになります。
カーステン・ソルハイムが提唱したヒール・トゥ・バランスは、形状から見ても左右の打点ズレに対して強さを発揮するアイデアです。現在でも、ゴルフにおけるヘッドの慣性モーメントといえばトゥヒール方向、つまり左右に対するやさしさがメインに研究されていますね。
プリドーンパターを打っていてどんどん感じてきたのが「ヘッドの軌道が上下にズレにくい」ということです。一方で、平たいフェースの通常パターでは、左右だけでなく上下にも打点がズレやすいのではないか? そんなイメージを持つようになりました。それはそうでしょう、かなり平べったいですから。
同時に、通常パターで分厚い当たり(フェース上目/ボール赤道)を求めるならば、シャフトリーンをつけてヒットすることが必須になる。そんなことにも気づくようになりました。
横幅で見たらコンパクトですが、縦幅でみたらものすごく分厚い。それがプリドーンパターのポイントであり、そういう目で見てほしいと思います。
もうひとつ。真円というのは上下左右どの方向に対しても等しく慣性が働くということです。昔、キャロウェイゴルフの開発総責任者だったR・Cヘルムステッターさんが「フェース形状の理想形は真円だ」と言っていたことを今でも鮮明に覚えています。実はプリドーンパターを作ってみたくなったのも、ディックさんの言葉がずっと残っていたからです。
プリドーンパターは小さく見えますが、左右にも上下にも打点が外れにくい特性を持っています。打点ズレを救うのではなく、打点ズレを減らすことでナイスパットの快感を増やしていく。それがコンセプトなのです。
カーステンが確立した「ミスに強いパター」を否定するものではありません。そして、その開発目的と同じ線上にあるパターならば、わざわざ自分で作る必要はないと思います。散々考え尽くされ、今の最新形になっているのですから。
「ミスには弱いかもしれないが、ミスになりにくい」そんなコンセプトだからやる意味があり、選択肢になるのだと思っています。
