まだ記憶に新しい東日本大震災。何事もなく今日が静かに暮れたことに少々ほっとしている。3.11と9.11に何の因果関係もないのだろうけれど、まだこの両日は心落ち着かない日だ。災いは忘れたころにやってくるものだから、忘れないでいるのは大切なことかもしれない。
日々慎ましく用心しておくことが賢明な生き方かもしれないと思うのだけれども、そうばかりでは息が詰まるのか、コロナ規制解除にむけてあちこちお祭り騒ぎ。地に足をつけ、未来のために、なんてのは現代人には辛抱できない生き方かもしれないな、なんて考えた。
囲炉裏に暖まりながら、昔の生活様式の不便さのなかにある現代の非日常を楽しみつつ、あれこれに思いを馳せる。世界のどこかには雨風しのげない状況に多くの人が苦しんでいるのだが、自分の幸せに現を抜かすのが人間の性なのだろう。悲しい現実に気付き、少々心苦しい2023年の春。