
真円真鍮ヘッドの通称「BUTUGU」を気に入ってしまい、ヤフオクにて「サイドサドル」用のモデルとあった古いマグレガーのパターも入手してみた。シャフトは手曲げのようなよれよれのベンドシャフトが入っていたので、「BUTUGU」と同じように真っ直ぐなシャフトに入れ替えてみた。

小さい真鍮の塊のような「BUTUGU」(写真左)をハンマーで叩いて扁平にしたようなマグレガーのサイドサドルパター「308」(写真右)。見え方としてはフェース面が広がってやさしい印象になっただろうか。また、シャフトの付け位置もフェース際に寄っているため、ヘッド後方が重たい感じになっている。構えやすいが、現代風にいえば「トルク感」が増した状態だ。
さて、実際の使い心地はどうだったか?
結論から言うと、比べるべくもない感じ。全然違う。「BUTUGU」でいいと思ったところが、すべて無くなってしまった感じである。
「BUTUGU」におけるヘッドは、なんの意思も持たない真鍮の塊で、それを動かす原動力は使い手である自分にしか無い。それがヘッドを扁平させ、シャフト軸とヘッド重心をズラして装着した途端、「え?」というほど使いにくくなった。自分が思った方向ではなく、ヘッドが動きたい方向に進んでしまうことがわかるのだ。勝手に。
これが「ヘッドの慣性を高めた」ことで起こる「変化」なのだと実感した。
打点ズレには寛容になるだろうが、思ったところで当てにくくなり、打ち出す方向も管理しにくくなる。寛容性と操作性のバランスってとても難しい問題だなと思った。
その難題を解決するために生み出されたのが、現在ブームとなっている大型マレットヘッドのトルクレスパターなのだろう。しかし、その解決策は慣性を優先して、使い手の感性を封印することにある。一方、「BUTUGU」は慣性を捨てて感性を活かせる道具だ。この2つはまさに対極にある。
バランスタイプとは、多くのプロが愛用しているアンサー型やスモール〜ミッドサイズマレットパターのことを指すのだろう。
