
小屋に置いてるスタンドランプの傘。和紙が破れたり、剥がれたりでだいぶ年季が入って見える。セピアに褪せた感じは風情があるとも言えるが、破れているのはいただけないとずっと思っていた。家具メーカーに張り替えに出さないとな、と思ってきた。
でも、どこかで自分でできるかもとも思ってきた。

重たい腰を上げて、自分でやってみることにした。とりあえず和紙を剥がす。もう後戻りはできないのだ。

染め絵に挑戦しようかと、今年春に松本に行った時に三代澤ギャラリーで求めてあった「強製紙」を使うことにした。市販の障子紙とは比べ物にならないくらい丈夫で、スタンドの傘に使うにはもってこいである。
元々の和紙を綺麗に剥がしておき「型紙」を作って、三代澤和紙にトレースした。同じものが9枚いる。
こういうのを素人がやる場合は、元の職人仕事がどんな感じかをじっくり見ておかないと失敗する。今回のポイントは切り抜いた和紙パーツの周囲に5ミリ間隔で切り込みがいれられていることだった。なるほど、こうしておかないと傘の曲線にそってフレキシブルに貼ることができないのだ。桟が平面の障子とはここが違うところだ。


そこそこうまくできた感はある。かかった時間は2時間半だ。
そもそも木部は傷んでないし、傘の紙をリフレッシュするだけで新品のようになる。昔の家ではこうやって障子や襖を張り替え、畳の表替えをして、長く、長く同じものを活かしながら暮らしていたのだなと思った。
気がつけばもう年末である。ひとつ懸案が片付いて良かった。

