
50歳になった時、「次なる10年間で、もうモデルチェンジなど必要ない!と思える珠玉のオリジナルグッズを10個生み出すこと」と目標を立てた。オリジナルグッズとは世間がどうのではなく、自分自身が欲しい!これはいい!と思って実体化したくなっちゃったモノのこと。平たく言えば、他では売られていないから作らざるを得なかったモノのことだ。

PANTS SHOE PACKは50になる前からやっていたオリジナルグッズの一つ。最初はキッチンの岡部さんに頼んでインドで作ってもらっていた。日本で作るとかっちりしすぎてしまい、今一つ表情が固くなってしまうからだ。でも、海外生産ってロットもそれなり。サラリーマン時代に2デザインやって、起業してすぐに作った水色のモデルが3作目だった。媒体を離れ、細々と手売りをする身にとってはミニマムロット(普通盛)が二郎系ラーメンのごとく。一生完食(完売)できないのではないか?と尻込みするほどの量に見えたのを覚えている。実際、完売するのに4年ほどかかってしまった(汗)
4年に及ぶ販売期間。普通なら3回はデザインを変えたりして、再生産していてもおかしくない長い時間だ。でも、そんなに売れるモノではないのよ。シューズ袋ってそんな何枚もいらないでしょう?(笑)
そして、岡部さんが提案してくれた生地が良かったのも問題(笑)これが洗うごとにどんどんいい表情になっていったのだ。店主自身も次作るより、今のこれを長く使って育てたい!とか思ってしまい、股が裂けてもチクチクと繕って大事に大事に使ったのだ。こっちで作った版ではなく、インドの工場が写真を見てだいたいで文字を並べてプリントしてきた「DUM SPIRO SPERO」もなんとも言えない味わいで、それこそが狙ってもできない独特の雰囲気となっていた。

さて、そんなこんなで2026年のPANTS SHOE PACKである。この間は、木の庄帆布様が販売するアイテムとしてデザイン&アイデア提供していたのみだったわけですが、ようやくCLUBER BASE OUTLET専売のオリジナルモデルを展開しようと重たい腰を上げたのです。
これが「次なる10年間で、もうモデルチェンジなど必要ない!と思える珠玉のオリジナルグッズ」の一つになるということです。生地の感じはそれくらいドンズバで、プリントもDUM SPIRO SPEROに決定。いろいろやってはみたものの、どれも良くて、どれも商品然としていて「今一つ!」でした。やはりDSSが見慣れてるしおさまりが最も自然。もうずっとコレでいいかなと確信した次第。
カラーバリエーションもあった方が楽しい。それはそうなんだけど、これが一番!と思ったものしかやらないのも潔いかも、などと思ったりもしています。ちなみにこういうのは生地一反ぶん余さず作るのが最小ロットだったりするので、色数増やせば一色ごとに数百枚の在庫が生まれることになります。
前回の経験で、何千枚在庫があろうと売り続ければいつかは完売に至ることはわかっている。でも、一度にそんなに作っていただいても(汗)倉庫に置いておくだけでお金ってかかるんです。簡単に5カラーで展開!ってことにはならない事情もご理解いただけたら幸いです。
ずっと売るわけですから、無理は禁物ですね(笑)
