DUM SPIRO SPERO
セント・アンドリュースに伝わる紋章には、DUM SPIRO SPERO「ドゥム・スピーロー・スペーロー」という言葉がよく使われています。どういう意味? と調べますと、これはラテン語でした。dumは接続詞で「~の間」、spiroは「息をする」、spero は「希望を持つ」という意味だそうです。共和政ローマ時代末期の哲学者 マルクス・トゥッリウス・キケロの遺した言葉です。
直訳すると、「私は息をする間、希望を持つ」。意訳的に表現すれば「生きている限り、希望を失わない。」となるでしょうか。
私が最初にこの言葉に興味を持ったのは、コレクションしていたOLD COURSEの古いバッグタグにこの言葉が刻まれていたからです。意味を知って、なるほどゴルフにぴったりだなぁと思いました。一度ボギーを叩いたくらいで諦めちゃいけないなぁ、なんて。勝手に解釈したのです(笑)
スコティッシュ・ウェザー。1日の中に四季があるといわれるように、暮らすにはきっと苦労も多い北海に面した港町です。ここで生きるためには、耐えること、諦めないこと。それが大切なのだと諭しているのかな? と思いました。そういう土地で生まれたスポーツ/娯楽がゴルフです。いいショットもあれば、ミスもある。ミスばかりだと思ったら急に調子が上がったり。まさにゴルフは、スコティッシュ・ウェザーみたいなものなのだと思うのです。
それに気づいてから、CLUBER BASEのORIGINALアイテムに、DUM SPIRO SPEROと入れるようになりました。萎えそうな時に思い出したい、ゴルフの聖地ゆかりの言葉。豊かに暮らすために必要だから刻まれている、そう思います。