必要だから、刻まれる。

 

DUM SPIRO SPERO

セント・アンドリュースに伝わる紋章には、DUM SPIRO SPERO「ドゥム・スピーロー・スペーロー」という言葉がよく使われています。どういう意味? と調べますと、これはラテン語でした。dumは接続詞で「~の間」、spiroは「息をする」、spero は「希望を持つ」という意味だそうです。共和政ローマ時代末期の哲学者 マルクス・トゥッリウス・キケロの遺した言葉です。

 

直訳すると、「私は息をする間、希望を持つ」。意訳的に表現すれば「生きている限り、希望を失わない。」となるでしょうか。

 

この言葉が使われているのはゴルフに限りません。

私が最初にこの言葉に興味を持ったのは、コレクションしていたOLD COURSEの古いバッグタグにこの言葉が刻まれていたからです。意味を知って、なるほどゴルフにぴったりだなぁと思いました。一度ボギーを叩いたくらいで諦めちゃいけないなぁ、なんて。勝手に解釈したのです(笑)

スコティッシュ・ウェザー。1日の中に四季があるといわれるように、暮らすにはきっと苦労も多い北海に面した港町です。ここで生きるためには、耐えること、諦めないこと。それが大切なのだと諭しているのかな? と思いました。そういう土地で生まれたスポーツ/娯楽がゴルフです。いいショットもあれば、ミスもある。ミスばかりだと思ったら急に調子が上がったり。まさにゴルフは、スコティッシュ・ウェザーみたいなものなのだと思うのです。

レザーのパターカバー。
担ぎゴルフ&練習場用のキャディパイプ・サンデーバッグ。
街で使って欲しい普段サイズのゴルフっぽい傘。
結構人気のある、パンツ型のシューズケース。www.bagdrop-mall.com

それに気づいてから、CLUBER BASEのORIGINALアイテムに、DUM SPIRO SPEROと入れるようになりました。萎えそうな時に思い出したい、ゴルフの聖地ゆかりの言葉。豊かに暮らすために必要だから刻まれている、そう思います。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在