5月に修理に出してきた愛用の椅子が宅配便で戻ってきた。本当は松本へ取りに行きたいと企てていたが、いろいろな「考え」が見える世の中だけに、おとなしく運んできてもらう道を選択した。松本へ行きたいと思えば、口実などなくても、行けばよいだけである。そう思った。
お山が冠雪したら、どのみち行きたくなるのだ。秋〜早春の松本は最高だ。
椅子に座っていろいろなことを考えるのは愉しい。座りたくなる、お気に入りなら尚更だ。ここからまた、自分色に褪色したり、歪んだりしていくのだろう。買うのではなく、直して使い続ける。ここに座って、何かを想像した時間を大事にしたいからだ。
同じ椅子に座ると思い出せることがある。繋がるものがあるんだ。椅子は椅子にあらず。思考を巡らせる、落ち着ける場所なんだ。