それが正解だと思い込んでいる、そういうことも多いのではないかと考えている晩夏です。
最近このパターが気に入っていると話したり、投稿したりしていると「このアイアン型のヘッドがいい」そんなふうに聴こえてしまうかもしれません。もちろん、ヘッドもお気に入りの一部なのですが、お気に入りの最大要因である「よい打球結果」に導いているのはなんとなくグリップであるような気がしています。
シャフトを長いまま(36インチくらい)使っているので、私の構えだとかなりグリップの下の方を握る感じになります。ただでさえ細い革巻きグリップの先端あたりに右手が来るのですから、太さとしてはほぼシャフトを握っているようなものです。
それが「いい」のかな? と思います。指でクラブを支えているから「感度」が高まる気がするのです。
もちろん、他のパターをこのグリップみたいにしたからといって同じようなことになるわけではないと思いますが、やってみてもおもしろそうだなと思います。太いパターグリップは山ほど試したことがあるでしょうが、こんなに細い、硬い、衝撃を吸収しないグリップで最新パターをテストしたことのある人はいないでしょうから。
いわゆる「パター専用グリップ」の対極にあるようなものだからこそ、試す価値があるのかもしれません。少なくともやってみれば経験になります。
問題は、今、このような革巻きグリップが「手に入らない」ことですね。ラバーの上に革が巻いてある今風のヤツではないわけなので…。アーノルド・パーマーがなんちゃってレザーグリップを使わず、試合の前には必ず自分でレザーをシャフトにグルグルと巻き直していたことにも、理由があるのだと思います。
グリップ表面がレザーであることが「すべて」ではないのです。
ゴルフクラブを扱うのは人間なので、さまざまなことが「正解」になり得ます。多くの場合、誰かが試した上での「正解」を自分の「正解」としてとらえてしまいますが、「本当の正解」は自分が試してみないとわからないのです。
人と違っていいのだと思えばこそ、自分と違う意見を尊重することができます。古い、新しいではなく、誰が使っているかでもなく、自分が使ってみたらどうだったか。そこに興味を持ち続けたいと思います。
今はこのグリップがいいのかな?と思ってはいますが、正確にはこのグリップ「も」好結果を生んでいる一因に過ぎないと思っています。間違いなく言えるのは「こんな昔のレザーグリップではダメだ」と打たずしてグリップ交換しなくてよかったということです。未使用に近く非常に綺麗な状態だったことが幸いしました(汗)