ゆとりなき世代

あけびの蔓で編んだカゴバッグ。もう 10年以上使用。買った時すでに作られて20年と聞いた。

以前、松本民芸家具で椅子を修理した時の話を書いた。新規で買うのとさほど値段は変わらないとなった時に、それでも「修理」をお願いすることにしたのは店側のこんなひと言だった。

「もちろん価格としては数万円の差ですし、形も全く同じものが提供できます。しかし、私は修理をお勧めしたいと思います。なぜなら、この椅子が作られた当時の方がよりよい材料を選んで作っているからです。今は椅子を作る材料が枯渇しているため昔のように材料を選び抜くことが難しいのです」

中古か新品か。値段が同じなら新しい方がいいと多くの人は思うはず。でも、そうではない場合もある、ということを気づかせてもらった。

ゴルフの素振り用にしている古いR.K.Mizunoのバット。

こんなことを改めて書いたのは、野球系のYouTubeで「近年、プロ野球では木製バットが折れる頻度が急激に高まっている」とやっているのを観たからだ。「昔はアオダモなど良い材料で作られていたが今はもう材料がないため、メイプルなどの硬い材料にシフト。ピッチャーの球速が上がってることもあってバットが折れやすくなっている」のだそうだ。

あらゆるところで、一昔前に「豊かさ」と「ゆとり」を感じる昨今である。

ゴルフのことも書こうと思ったが、うまく書けなかったので やめた(笑)

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在