ノエルの窓辺で

親父の淹れた珈琲が好きな方が多いので

そう謙虚にいう息子さんの淹れる珈琲も美味しい

 

いつも頼むのはフレンチブレンドの濃いめ

ここでは基本それは変わらないのだけれども

日によってしつらえが違うのは

飲ませたい珈琲が違うから

 

この日はティスプーンなしのハイハンドルカップ

お天気と服装と顔色とちょっとした雑談と

きっとそんなもので察するのだろう

 

一期一会を愉しむ者同士のちょっとしたやりとりが

面白く勉強にもなりためになる

 

高倉健さんのお気に入りの窓辺にすわり

ジャズを聴きながら飲む冷めた珈琲もまた美味である

札幌にいるときは必ず立ち寄るお気に入りの場所

アイデアのいくつかはここで生まれた

 

色も形もこちらの様子に合わせ変えてくる、同じものが続くことがない、感心してばかり。旅館もホテルも経験されたオーナーだからできる気配りは嫌味なく心地いい。通うほど良くなるのは履きなれた革靴のような感じと似ているのだろうか。

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー