この一週間、カーステン・ソルハイムはやっぱり凄いかも? なんてことを思っています。
ご覧のPAL4 ベリリウムカッパーは、先日の記事の作成のためにひっぱり出してきたもの。写真を撮ったら倉庫に逆戻りのはずでした。でも、せっかく出したんだからとグリーンでボールを転がしてみると、フィーリングも含め非常に結果がいいのです。苦手なスライスラインにも比較的乗っていくし、打感も愛用のプロV1xレフトダッシュと相性がいいのかすごく感じが出るのです。
このヘッドは20周年記念パターなので、実は打ったこともありませんでした。記念パター云々の前に、「PAL4」はブレードが長くて見た目的にも触手が動かなかった、というのが正直なところです(汗)
ただ、カーステンさんの理想は、結構この「PAL4」に集約されてるのかなと思うところもあります。「ANSER」シリーズよりヒールとトゥのボリュームが大きいのが「PAL」シリーズの特徴です。
そして「PAL4」のようにブレードを長くすればするほど、このヒールトゥバランス効果が大きくなります。重たい箇所がフェース中央から左右に遠ざかるからです。さらに、これを比重の大きいベリリウムカッパーで設計することでヒールトゥバランス効果を高めることができます。ベリリウムカッパーには薄肉化できる強さがあり、キャビティを深く(フェース中央を軽く)することができます。つまり、さらにさらにヒールトゥバランス効果を大きくできるのです。
私はカーステンさんに「古いものもいいが新しいものはもっといいんだよ。ぜひ、新製品に興味を持ってください」と諭されたことがあります。一度しかお会いしたことはありませんが、その時に、スコッツデール時代の古いANSERの話をメインに聞いてしまったからです。それはその当時の日本のプロゴルファーにデールヘッドを愛用する選手が多かったからなのですが、今思えば、カリスマに会ってすぐ切り出す話題ではなかったと反省😅 若気の至りとはこのことです。
2024年に改めて手にしてみた「PAL4」からは、カーステンさんのブレない意思を感じました。毎日「PAL4」でパット練習しては、すごいじゃないかと思っているのです。もはや感覚的には時空を超えて、カーステンさんの意図に触れているような気がします。
「PAL4」はベリリウムカッパーであっても、今どきのパターヘッドに比べればとても軽い。そのせいもあってシャフトも硬く感じます。それも、意図があってそうしているに決まっています。その辺りのことをカーステンさんに直接聞いてみたかったなと思っていますが、時はもう戻りません。好結果が得られた道具から、ヒントをいただき、自分なりに「答え」を見つけていこうと思います。