
蓮の花が見ごろになった。雨降る季節を鬱陶しく思う頃もあったけど、この頃は天の恵みと感じるようになっている。耕した畑に種を蒔き、苗を植え育てるようになって雨のありがたさを再認識。雨も風も太陽もときには猛威を振るうけれど、それとて人間都合の常識で一方的に考えること。地球の営みだと思えば受け入れられるようになった。
ゴルフコースの設計で〝自然を活かす〟という大切な考え方があるが、こちらが自然に生かされていることを忘れた高飛車な視座であるようにこの頃感じている。その土地のなかでゴルフをさせてもらうに〝必要で最小限〟の地形変更が美しい景観を保つ秘訣かな、なんてこの頃思う。重機のなかった時代のゴルフコースの美しさ、実はそのあたりにも通じるのかも。自然が育んだ美しさに勝るものは人間には作れない。