この何週か毎日シャフト違いのウェッジでボールを打っていた。同じボールで、芝生の上から。ラウンドと同じ心持ちで。
これはたまたまコレクションの中にあった古いミズノのサンドウェッジが妙に打ちやすかったから。
ヘッドなの? それともシャフト? この良さはどこからきているのか。知りたくなってしまった。で、M瓶教授を巻き込んだ。
付いてたシャフトはNS.PROのオレンジ flex:R3というもの。当然廃盤シャフトなのだが、デッドストックを売っているパーツ屋があって、そこで買えるウェッジに挿してもギリ良さそうなスペックのNSシャフト各種(そもそもR3とかはないし、ウェッジ用すら在庫にはなかった)で、実験ウェッジを作成することができた。
正直言うと、そこから先は最初のNS.PROのオレンジの良さは?という視点ではなくなった。実験ウェッジの中の一本に、それを上回る「良さ」を感じてしまったからだ。
結局、なんでコレがいいの?という方向に関心が移っていった。
どっちにしてもNS PROのデッドストックで「ええわ〜」と言っていても、先はない。もはや手に入らないからだ。現行モデルで同じように「ええわ〜」となるシャフトを見つけないといけないのだ。
個人的には、それは見つかったかなと思う。M瓶教授はどうだったろうか。
私は私の好みと結果でしか判断していないが、教授はクラブフィッティングと調律のために、今回の結果を落とし込んでいるはず。こういう人にはコレ、ああいう人にはコレ系の感じと頭の中にはすでに設計図が出来上がっているだろう。
今回は「ヘッドだけ」で評価していても、大した成果を得ることができないということを改めて実感した。やはりゴルフクラブはヘッド+シャフト+グリップの三位一体であって「全体感」が大事なのだ。だからこそ、いろいろな組み合わせでやってみないと違いが出ないし、実験していても面白くなかったと思う。
今回はたまたま「廃盤シャフト」で、スペックの選びようがなかったことが「気付き」をくれた。そういうことがあるから、面白い。