Creeping bentgrass

小さな種から発芽して数週間経過したクリーピングベントグラス。刈り込まれることのない芝生は健全だ。この白い茎っぽく見えるところを地表すれすれに育て、目砂で保護し、緑色の葉の部分を数ミリだけ残し刈り取り、転圧し、グリーンは作られている。

 

胡麻粒よりもずっと小さいベントグラスの種

重さは僅か0.00007グラム

その一粒から芽生えた株が1円玉サイズに3つあれば丁度良い

新しくグリーンを造成するときの昔からの言い伝え

 

いまどきは播種から始めるグリーンも減り

この技術伝承も危うい時代

いろんなことの持続可能性は低下しつつある

 

ベントグラスの種は米国オレゴンでその大半が生産されており

雑草の種も他の芝生の種も混ざらないように育て

穂を収穫し種を選別し出荷することはとても大変で

大粒のトウモロコシや大豆のように食べられることもなく

作付け農家は減少の一途を辿る

 

金を出せば手に入るだろう?

そんな時代は実は既に終焉しつつあり

この世から消えていくモノ・コトは増えている

 

ゴルフが成立するために必要なもの

知恵と工夫が必要になる時代

楽しみ方もその傾向のなかにある

 

ベントグラスには株立ちのものと匍匐するものと2種類がある。日本でグリーンに使われているのは殆どが匍匐するタイプ。株立ちのものは英国リンクスなどで極稀にフェスクに混ぜて使われている。アイキャッチ画像の穂は菜園で刈らず育てた007のもの。収穫時期が楽しみである。

 

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー