「Q」である意味

この3年くらい愛用しているMOE86 230チタン用のヘッドカバーを作ってみました。ヘッド体積230ccにぴったりのヘッドカバーなど、今の時代に売っているわけもなく。

それならば、と「専用」で作ってみようと思い立った次第です。

配色は空、雲、海を思わせるブルー/白を基調にしようとすぐに決定。文字についても最初から「Q」にしようと決めていました。

通常ならば、「D」や「1」などとするのでしょうが、MOE86チタンに限っては「Q」と入れるのがピッタリだと。これはもう3年前から強く思っていたところです。

なぜ、「Q」なのか。

それはアルファベットで「P」の次に来るのが「Q」であるからです。もっとわかりにくく言うと、ゴルフでは「P(utter)」を使った直後に使うのが、ティショットギア。だから「D」じゃなくて「Q」なのです。

ゴルフクラブのセッティングでは「14本の繋がり」という話がよく聞かれます。Driverから始まって、Fairway wood、Iron、Wedge、Putterまで、何らかの基準で繋がっていることがよいとされています。

でも、よく考えてみてください。ラウンド中に繋がりが必要な番手は、D-F-I-W-Pのような順番でよいしょうか? 見方を変えたら、ティショットで使うドライバーはスタートホールを除いて、必ずPutterを使った直後に使うものではないですか?

だからこそ、「P」の次に使う「Q」としての繋がり(必要条件)を考える必要が出てくるわけです。

MOE86チタンは、まさに「P」の次に使うならば? と考えて作られたコンセプトモデルです。一番短いパターの次に使うドライバーが46インチでいいのだろうか、460ccヘッドでいいのだろうか? 使いにくくないか?という疑問と実体験。

ティショットで使うクラブは「D」ではなくて「Q」だと考えたら、クラブのスペックだけでなくティショットの「役割」までもが変わって来るのです。

何度も言いますが、ゴルフは決して「D」から始まるものではありません。2ホール目からは「D」は「P」の直後に使う番手となるのです。それが本当の「繋がり」。

「P」の次に使うものとして「適格とみなされた」モノ(Qualify)。表向きはそんな風にカッコつけておきましょう。

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在