
S.INOUEとサインされた1957年のオリジナル原図に描かれた
バンカーがひとつ現存しないなか
その後の六十有余年の変化を加味しても
栗木の重要性は増している
失うことが許されない栗木を守るため
設計哲学を後世まで残すため
栗木の根を守るよう
バンカーエッジの応急処置をした
歴史あるバンカーを意識なく削りとるという事は
人間と自然の営みを削除するようなもの
可能な限り雰囲気を残したく
ほんの少し工夫して応急処置をした
伝統は護る意思がなければ消え失せる
そんな時代に今はなっている
