TOMORROW NEVER KNOWS

意思のないところに何も生まれない。そんなことを考えていた。

何かをしなければならないから、必死になって「やること」を考えている。みんなが、そんな感じで動いているように思える瞬間がある。本来は「やりたいこと」が先にあり、そのための方法論、プロセスを考えるのが筋なのだが、「やりたいことは特にない」、でも何かをしなければならないともがいている。そんなふうに見えるのだ。

私はもっと切れる小刀があったらな、と思う。それはもっと効率よく綺麗に木のたまごを造形したいから。「やりたいこと」が先にあり、それがあるからこそ必要な道具が見えてくる。道具ばかりではなく、なんでも同じ。行き着く先を決めなければ一歩が出ない。手段も決められない。

「明日へ向かって!」

一見ポジティブなスローガンだが、それでは何も始められない。その「明日」って何なのか? という問いかけが重要だ。時間が経てば明日にはなる。それでいいのか? と、常に自分にも聞いている。

明日の内容がどうのと言っているわけではない。その前に「目指す明日はどのようなものですか?」と聞いている。それがわかれば一緒にルートを検討することもできるから。

TOMORROW NEVER KNOWS

わからないからこそ、明日を「描く」ことが必要なのだと思う。

 

 

 

 

この記事を書いた人

CLUBER

Cultivator/ Yoshiaki Takanashi
ゴルフの雑誌作りに携わって20余年。独立起業してから5年が過ぎたモノ好き、ゴルフ好き、クラフト好き、信州好きな、とにかく何かを作ってばかりいる人間です。
ポジション・ゼロ株式会社代表/CLUBER BASE TURF & SUPPLY主宰/耕す。発起人
記述は2018年現在