
米一粒の大切さを教わったときのこと
時々懐かしく思いだす
弁当箱に白米だけが詰まっていることの贅沢なこと
麦飯を少々恥ずかしみつつ感謝していたこと
芋の蔓を食しつつ後世のために尽くしてきた先人のこと
話を聞きながら豪華な自分の弁当箱をみていたこと
ときどき思い出し感謝する
不平不満だらけの情報流布を目にするたびに
平穏無事な日常のありがたさを失念していることの愚かさに
少々悲しい気持ちにさせられる
混じるのも嫌であり
距離をおける懐かしい場所に身を置いて
米粒一つのありがたさを思い出す
