数字は過去のもの

ペブルビーチの根の浅いポア・アニュア(日本での近似種はスズメノカタビラ)でヒョウ柄にせず、大会期間中のコンディションを維持できたのは、スタッフの努力と過去の経験と情報管理のお陰だと推察している。今週のコースはライグラス・ベントグラス・ポアのバミューダグリーンへのオーバーシード。芝表面のクッション性は大きく変わる。ファーストバウンドの違いを見て欲しい。

 

どんなに正確にデータを計測したとしても

あくまでその瞬間の係数である

目的に活かせる係数なのか考えるべきである

 

PGAツアーはグリーンのプレイアビリティー係数を

新開発したGS3で標準化し始めた

ボールサイズのGPS計測器のようなもの

スティンプメーターで転がされたGS3が記憶する

その性能は素晴らしい

 

活かすか活かさぬかは人間の頭脳の課題

結果として気にすべきなのは

供用時間内の芝表面の滑り抵抗性と平滑性

あくまで芝生は生きている

 

興味があるかたは以下のリンクをご覧頂きたい

トーナメントの見所や見え方が変わるかもしれません

GS3  Tournament Fact Sheet

 

一日何ミリ葉身が成長するか、土壌水分と養分と成長抑制剤を使い、天候を予測しながらコントロールするグリーンサーフェイスの管理。1.62オンスのゴルフボールのディンプルが、転がるときに葉身を何ミリ押さえつけるのか、意識すべきところはそこにある。

 

 

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー