ゼロからのスタート

21.4世紀ゴルフ(161)

一旦、白紙に戻すくらいでちょうどいい

スイングを改善しようとしても、なかなか直らないと感じている方も多いのではないでしょうか?
もし、スイングを改善したいと思われているのであれば、少し考え方を変えてみると良いのではないかと思います。

今回は、スイングを改善する時の考え方の提案です。

まずはじめに、スイングの改善とは「どこか一部分を修正するだけであっても、決してマイナーチェンジではない」ということをお伝えしておきたいと思います。

改善しようとするスイングは、これまでできなかったこと・やったことがないことですから、ゼロからのスタートということになります。

できるようになるためには、これまでのスイングのイメージ・考えを一度ゼロにすることが大切だと思います。

●改善のためにちょっとスイングの何かを変えただけのつもりでも、それはスイング全体に影響を及ぼします。つまり、一部分の改善をしようと思ったら、スイングすべての部分の調整が必要になるということです。

こっちを凹ませれば、あっちが出てしまうように(笑) スイングの他の部分を変えずに、改善したい部分だけを修正することは出来ないのです。

みなさんも練習で新しいことをちょっと試してみた時、まともにボールに当たらなくなった経験がありませんか?
ちょっと変えただけなのに、違和感・変な感じがしてしっくりこない、振りにくい、タイミングが上手く取れないなどが起こります。スイング全体に影響しているのです。

ですので、スイングを改善することは、スイングをフルモデルチェンジすることです。今までのスイングとは違う、全く新しい自分のスイングを作るという考え方が大切です。

できないこと・やったことがないことは、ゴルフのスイングに限らず、どんなことでもなかなかすぐにできるようにはならないですね。どうしてもある程度の時間を要します。内容にもよりますが、大体3ヵ月で改善できてくると思います。

「えっ!スイングを直すのって、なんだか大変そう・・・」という声が聞こえてきそうですね。
無理してまでやる必要は全くありません。いつもお話しているように、ゴルフの楽しみ方はゴルファーそれぞれですから、楽しければそれでOKです。
ただ、何かのキッカケでスイングを改善したいと思った時は、このことを思い出していただければと思います。

ご一考を。

この記事を書いた人

伍井 佳介

Cultivator/KEISUKE GOI
おそらく、日本で一番練習しないプロゴルファー。練習しないで上手くプレーする方法を日夜考えています。広告代理店、クラブメーカー、シャフト・グリップメーカー、プロゴルファー、クラブフィッテイングを経て、21.4世紀ゴルフ レッスンを開始。アマチュアゴルファーの方々に、ゴルフを少しでも長く・楽しくプレーして欲しい思いから「21.4世紀ゴルフ」を提案してます。

1956年東京・池袋生まれ 
立教大学 経済学部 卒
公益社団法人日本プロゴルフ協会 トーナメントプレーヤー会員