中学生の時、近所の空き地で飽きることなくアプローチしていた。空き地ゴルフと言っていたけど、今思えば打つことすべてがコントロールショット。ボールを飛ばしすぎないようにすることが「注意点」であり、成功の条件だった。
思った感じでボールがふわりと飛び、弾み、転がってみかんの空き缶を埋めたホールカップに寄っていく。ゴルフって面白いなって思って、日が暮れてもやっていた。
今、ショートコースでアプローチとパットをやっていると、同じような面白さを感じて没頭してしまう。フルショットしなくても、ずっと楽しくやっていられるから、フルショットをしに打席の方に行く機会は年に数回になってしまった。
もちろん、ドライバーを打ち、アイアンを打ち。「フルショット」するのもゴルフのうちではあるのだが、個人的にフルショットはグリーン周りに到達するためのプロセスに過ぎない感覚。どんな長いパー4でも、どんなに短いパー3でも、等しくグリーン周りがやってくるわけで、さぁここからどう寄せようか、どうパットを決めようかと考えることにわくわくするのだ。
だから。
ショートコースもレギュラーコースも楽しさは同じ。私にとってゴルフとは、グリーン周りなのだ。