自然に育まれたサンドトラップは最もフェアである。何故ならば作為が無い自然そのものだから。設計者の罠に嵌ったのはゴルファーだけでない。実は日々コースを整備する人も苦しめられている。

 

自然が育てるサンドトラップは自然の摂理にそぐうものであり

風雨に均される砂はそれなりの安息勾配に落ち着く

 

打ち込んだゴルフボールは斜面に留まることはなく

傾斜なりに転がり落ちる

 

故に斜面に足跡が残ることもなく

人為整備も最小限で済む

 

その人為的設計がどれほど正しいか

見直す必要があるだろう

 

バンカーなのかウェイストエリアなのか

そんな区分も境界も

ゴルファーが後から決めたこと

策士策に溺れる事なかれ

そう思う

 

ゴルフのルールは最小限でいい、かなうなら13条くらいに戻ればいいとさえ思う。遊びのために人が苦しみ環境を痛めつけることの罪深さ、いま一度考えて欲しいものだ。

 

 

 

 

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー