デジタルデトックス

和室で花瓶に生けて鑑賞していたエノコログサの穂を焚いてみた。線香花火ほどの茎も穂先もあっという間に燃えゆくのだけれども、その一瞬は普段より時間がゆっくりとする。焚くもので煙の香りも少々変わる。いま束にして干しているレモングラスももうじき水分が飛ぶ頃になる。晩秋は冬の楽しみを溜めこむ季節です。

 

ながらスマホならぬ、スマホながらの習慣病に侵された人々が増え

デジタル可視化された情報の鵜呑洗脳病が増えている

五感は益々衰えて過去の良識も善悪の判断も曖昧になり

目先の快楽に溺れていく人々が増えている

 

小さな焚火

 

指先さえ温められないほど小さな明かりだけれども

香りも熱も明かりも音もちゃんとある

このくらいの僅かなことを愛しんでいたら

五感が冴えてくる

 

無駄なものに無駄を重ねるスパイシーな世の中に疲れたら

出汁を味わうような生活がしたくなる

デジタルデトックスも時々は必要だと思います

 

 

この記事を書いた人

八和田徳文

Cultivator/Norifumi Yawata
ゴルフの仕事に携わって四半世紀。ゴルファーの一人として、ゴルフコースデザイナーの一人として、ゴルフに纏わる想いを綴ります。肩の力を抜いて愉しめばゴルフはもっと面白いはず。
ゴルフコース設計家・ゴルフ文化愛好家・芝生管理アドバイザー